【あとがき】イギリスの小説と共通点があった沖永良部島
沖永良部島(東側)”西郷隆盛の流刑地”|和泊町のライブカメラ観光と 沖永良部島(西側)”海と鍾乳洞の町”|知名町のライブカメラ観光の制作秘話です。 |
分け合うことは大切だ。二人の兄弟が一つのものを分け合う姿を見て、微笑ましい気持ちにならない者はいないだろう。
何が言いたいかというと……
知名町さん、ゴメンナサイ。
私は知名町にあるライブカメラの存在を知らずに、和泊町のライブカメラでのみ執筆を始めてしまっていた。
しかも、それは和泊町の紹介というよりも、沖永良部島の紹介としての執筆だった。和泊町にのみフォーカスして書くよりも、沖永良部島全体を紹介する方が魅力的に書けるからだ。
LIVECOMBSはたいてい、コラム→アクセス→観光スポットの順で編集している。
アクセスまで編集し終えた後「沖永良部島の和泊町まで行って、知名町には行かない人はいないだろうし、知名町の観光スポットも加えよう」そう思い、調べるために知名町のホームページにアクセスした時、思いがけないものを発見した。
「ライブカメラ」
目を疑った。
そして、それが知名町のライブカメラとの出会いだった。
既に「沖永良部島」としてコラムは書き終えてる。しかしこれに知名町のライブカメラを加えないわけにはいかない。
迷った挙句、沖永良部島として編集したページを、東側の和泊町と西側の知名町に分割した。
しかし、問題があった。アクセスなど共通している部分はどちらにも書けたが、コラムを和泊町に関する部分と知名町に関する部分とに分割すると、圧倒的に知名町の部分が少なかったのだ。
しかも、発見したのはLIVECOMBSの立ち上げのために、執筆を終えた自治体に一斉にライブカメラの使用申請を出すという日の数日前だった。
慌てて知名町のコラムを考えた。
その結果、書いた本人が言うのもアレだが、知名町の内容は見る人によっては急ごしらえな感じに映ってしまうかもしれない。
本当に申し訳ない。
かくして、LIVECOMBSの最初の5記事は、土壇場で4記事から5記事になったのである。
今回、執筆に当たって沖永良部島の面積を調べていたら、ロビンソン・クルーソー島とほぼ同じ面積であることが判明した。
興味を惹かれたので、図書館で『ロビンソン・クルーソー』を借りて読んでみることにしたが、そのハラハラする展開に思わず童心が蘇ってきた。
童心に戻ったついでに思い出した記憶を一つ。
小学校3年生の時、道徳の時間に読んだ作品がある。
タイトルまでは覚えていないが、2人の兄妹が仕事で出張に行った父親にお土産として、兄はテレビゲームを、妹は人形をお願いしたのだが……という話だ。
父親は妹には希望通りの人形を買って来たのだが、兄に買って来たのはテレビゲームではなく『宝島』という本だった。
「いやぁ、すまんすまん。探したんだけれども見つからなくて。その代わりにこの本を見つけたんだ。お父さんが子供のころ読んでワクワクした本なんだ」そういって本を渡されたものの、約束が違うではないか。
人形で嬉しそうに遊ぶ妹をよそに、兄は不満顔を浮かべている。
それでも、父親が休日に竹とんぼを作ってくれたのを思い出し、こっそり父親を許しつつ、ためしに読んでみたら面白かった、という内容だ。
この日の授業中、いったいどんな店を探せばテレビゲームの代わりに児童書が見つかるんだと、内心ツッコミを入れた私をよそに、担任は『宝島』の面白さを熱く語っていた。
私が通っていた小学校では、下校時のホームルームで歌を歌ったのだが、その授業以降、アニメ版の『宝島』のオープニングテーマを歌うようになった。
さあ行こう 夢に見た島へと 波を越えて 風に乗って 海へ出よう
『宝島』は読んだことも観たことも無かったが、この歌の歌詞には心が躍ったものだ。
兄はお土産に満足しただろうか。道徳の兄妹もお土産の楽しみを分かち合うことが出来たことを願う。
ついでに、こんなのを発見して笑わせてもらった。